アジアのeスポーツ企業Hero Esportsは2026年9月9日、サウジアラビアの首都リヤドで、ヒューマノイドロボットによる新競技イベント「CyberHero」の開幕戦「CyberHero x Riyadh」を開催した。
CyberHeroは世界を巡回するヒューマノイドロボットのスポーツリーグと位置づけられており、初年度シーズンは中東・欧州・南北アメリカ・アジアの4地域、計8都市で開催計画されている。
中東でのヒューマノイドロボット格闘イベント
今回の「CyberHero x Riyadh」は、中東地域で開催されたヒューマノイドロボットの格闘イベントで、専用に設営されたアリーナ内で中国EngineAI製のヒューマノイドロボット「T800」同士が対戦した。
T800は身長約173cm、重量75~85kgで、29の可動関節を備え、歩行・走行・パンチ・キック・旋回・転倒からの復帰に加え、簡単なダンスも可能。
今回の開幕戦は招待制のイベントとして実施され、中東圏で人気のクリエイター陣が両チームの監督役を務める形式で行われた。MENA地域のクリエイターAboFlah氏とサウジアラビアのスポーツ系クリエイターBashar Arabi氏が対戦する2チームをそれぞれ率いたほか、Bilal Fadili氏、Ta7o氏、Ahmad AlKhateb氏、Team Falconsに所属するMicky氏らも出演した。
会場では電子音楽プロデューサーのTokyo Machine氏によるライブパフォーマンスも行われ、スポーツとテクノロジー、ゲーム文化、エンターテインメントを組み合わせた演出になった。
サウジアラビアeスポーツ連盟の会長を務めるFaisal bin Bandar bin Sultan al Saud氏は、今回リヤドが開幕戦の開催地に選ばれたことについて「ファンの熱意と、eスポーツを成長分野・エンターテインメントの選択肢として位置づけるサウジアラビアの継続的な取り組みの表れだ」とコメントしている。
ビルダー・コーダー・ドライバーの3役でチーム編成
CyberHeroの競技形式は、ロボットを設計・製作する「ビルダー」、ロボットの制御ソフトウェアを開発・訓練する「コーダー」、競技中にリアルタイムで操作判断を行う「ドライバー」という3つの役割を組み合わせたチーム制になっている。Hero Esportsは今後、ヒューマノイドロボットの技術発展に合わせて競技種目を拡大し、フィジカルAIの進歩とともに成長する競技プラットフォームづくりを目指す姿勢だ。
Hero Esports共同創業者兼CEOのDanny Tang氏は、「CyberHeroは、ロボットを競技の中で限界に挑戦させ、新たな境地を切り開き、対戦で生成されるデータによって改善していくという発想から生まれた」とコメント。「これはeスポーツから学んだ教訓の一つであり、今後10年間、Hero Esportsが担うべき責任でもある。競技を通じて技術革新と進歩を後押ししていきたい」と述べ、上海本社に技術開発の拠点となるグローバルラボを設立し、世界各地の技術者・人材を集める方針も明らかにした。
Hero Esportsは今後、大会の開催都市・会場、ロボティクスや技術面のサプライヤー、チームや研究面で協力する大学、観光・スポーツ・エンターテインメント・音楽分野の商業パートナーを募集していく考えを示している。
ロボスタオンラインセミナー情報
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「触覚」のAIロボット最新研究と実装の最前線
ロボスタでは、AIロボット実装の鍵を握る最新技術のひとつ「触覚・力覚」をテーマに、オンラインセミナー「ロボットは「触覚」で進化する ヒューマノイド・フィジカルAI時代のハプティクス最前線」を9月17日(木)に開催します。

講演では、「人間の触覚・力覚とは何か」「ロボットに触覚はなぜ必要なのか」といった基礎から、視覚AIとの融合、遠隔操作やテレオペレーションとの関係、医療・介護・製造分野への応用、さらにはヒューマノイドやフィジカルAI時代における触覚技術の役割まで、最新の研究動向を交えながらわかりやすく解説していただきます。
後半は、柔軟ゴムセンサ「e-Rubber」の開発や実証実験、「身体性AI」やロボットへの応用事例等をご紹介。
大学等における最先端研究と、企業による社会実装の両面から、触覚技術の現在地と今後の可能性を深掘りします。ぜひ、ご参加下さい。
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