開けば一瞬で表情が変わる! 懐かしくて新しい「リトラクタブルヘッドライト」の世界…CARTUNE ALL USERS MEET神戸

リトラクタブルヘッドライトエリア…CARTUNE ALL USERS MEET神戸
リトラクタブルヘッドライトエリア…CARTUNE ALL USERS MEET神戸全 8 枚

CARTUNE ALL USERS MEET神戸(9月13日)で新たに設定されたエリアの中でも、とりわけ濃密な空気を漂わせていたのが「リトラクタブルヘッドライトエリア」だ。1980~90年代の名車がメーカーの垣根を越えて集結した。

【画像全8枚】

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リトラクタブルヘッドライトとは、使用しないときにはライトをボンネット内などに格納し、点灯すると“カパッ”と起き上がる機構のこと。かつては空気抵抗を抑えながら低いノーズを実現できることから、スポーツカーを象徴する装備のひとつだった。しかし現在では歩行者保護を含む衝突安全への対応や構造の複雑さなどから新型車への採用は難しくなり、事実上過去のものとなっている。

だからこそ、いま見るとその存在感は抜群だ。会場には日産『180SX』をはじめ、トヨタ『MR2』のAW11型やSW20型、AE86型『スプリンタートレノ』、マツダ『ロードスター』、『RX-7』、ホンダ『NSX』などメーカーの垣根を越えた名車が集結。三菱『GTO』なども加わり、1980年代後半から90年代のスポーツカーシーンを凝縮したような顔ぶれとなっていた。

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興味深いのは、同じリトラクタブルヘッドライトでもデザインへの取り入れ方がまったく異なること。180SXのように閉じた状態でシャープかつ低いノーズを演出するモデルもあれば、NAロードスターのようにライトを上げた瞬間どこか愛嬌のある表情へ変化するクルマもある。

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AW11やAE86の直線基調のボディではメカニカルな印象が強く、流線形のSW20やNSXでは滑らかなスタイリングの一部として巧みに溶け込んでいる。こうして並べて眺めると、リトラクタブルヘッドライトそのものが当時のスポーツカーデザインを成立させる重要な要素だったことがよく分かる。

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カスタムの方向性も実に幅広い。180SXやRX-7ではローダウンやホイール交換、エアロパーツを組み合わせたストリートチューンが目立つ一方、ノーマルに近い姿を大切に維持する車両も少なくない。AW11やSW20、NSXなどはコンディションの良さそのものも大きな見どころで、年月を重ねたクルマを美しい状態で走らせ続けることも旧車を楽しむひとつのスタイルとなっている。

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一方で鮮やかなボディカラーやワイドボディ、大胆なエアロで個性を打ち出した車両もあり「当時らしさを残す」だけがこのジャンルではない。ベース車が同年代でもオリジナル重視、走り重視、90年代風チューン、現代的なスタンス系など仕上げ方はさまざま。リトラクタブルヘッドライトという共通項を入口に、それぞれの時代観やクルマ遊びの違いを見比べられるのもこのエリアならではだ。

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そして面白いのが世代による受け止め方の違いだろう。当時を知る人にとっては「昔はこういうクルマがたくさんあった」と懐かしさを感じる装備だが、若い世代にはヘッドライトそのものが電動でボディから飛び出してくる仕組みがむしろ新鮮に映る。スイッチひとつでフロントマスクの表情が一変する姿には、最新のLEDヘッドライトとはまったく違う機械的な面白さがある。

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ライトを開けるだけで周囲から視線が集まり、同じ機構を持つクルマ同士ならメーカーが違っても話が弾む。すでに新車では味わえない装備だからこそ、その魅力はむしろ増しているのかもしれない。リトラクタブルヘッドライトエリアは単なる懐かしさだけではなく、時代を超えて楽しめる“動くデザイン”の魅力を改めて感じさせてくれる空間となっていた。

《石川 大輔》

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