【スーパー耐久第6戦 岡山】倶楽部MAZDA SPIRIT RACING ROADSTERが今季初優勝!第4期生がつないだ歓喜のチェッカー

倶楽部MAZDA SPIRIT RACING チャレンジプログラム
倶楽部MAZDA SPIRIT RACING チャレンジプログラム全 27 枚

◆予測不能な天候、勝負を分けたタイヤ選択

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10月25日、岡山県・岡山国際サーキットで開催された「ENEOS スーパー耐久シリーズ2026 第6戦 岡山」の決勝で、ST-5Rクラスに参戦する120号車『倶楽部MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER』が今シーズン初のクラス優勝を飾った。

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今回3時間の決勝レースでステアリングを握ったのは、倶楽部MAZDA SPIRIT RACING チャレンジプログラム第4期生のHana Burton(ハナ・バートン)、三宅陽大(みやけ・はると)、山田遼(やまだ・りょう)の3選手。変わり続ける天候と路面状況に対応しながら、チーム一丸となって勝利をつかみ取った。

今大会でチームを悩ませたのは、予測の難しい空模様だった。事前のテスト期間は晴天に恵まれたものの、予選が行われた24日から天候は不安定に。晴れ間がのぞいたかと思えば霧雨が降り、路面状況は刻々と変化した。

倶楽部MAZDA SPIRIT RACING チャレンジプログラム 井上 恵一 監督倶楽部MAZDA SPIRIT RACING チャレンジプログラム 井上 恵一 監督

決勝当日もスタート約30分前から雨脚が強まる気配を見せ、タイヤ選択は難しい判断を迫られた。井上恵一(いのうえ・けいいち)監督はスタート前、「天気が本当に読めない」と苦笑いしながらも、状況に応じて臨機応変に対応する方針を示していた。

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午前8時30分、ウェットタイヤを装着した120号車は、AドライバーのHana Burton選手がスタートを担当。序盤は、スリックタイヤ装着車に対し、ラップタイムで約5秒の優位性が見られていた。しかし、雨が強まるという予想に反して路面は徐々に乾き始め、約1時間後にはそのラップタイム差が約2秒以下にまで縮まっていった。

Hana Burton 選手Hana Burton 選手

「ウェットタイヤで走るには路面が乾きすぎていて、とても走りづらかった」と、Burton選手はレース後に振り返る。厳しいコンディションのなかで約1時間のスティントを走り切り、Bドライバーの三宅陽大選手へバトンを渡した。

◆3人がつないだバトン、レース終盤の逆転劇

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最初のドライバーチェンジでは、路面状況を踏まえてスリックタイヤへ変更。ピットクルーは作業ミスやペナルティーがないよう細心の注意を払いつつも、迅速な交換を遂行した。事前テストでは、ドライバー交代時の動作を繰り返し確認していたチーム。その成果を感じさせるように、ドライバーたちは落ち着いた動きで交代を済ませ、120号車を再びコースへ送り出した。

三宅 陽大選手三宅 陽大選手

予選前に「晴れても雨でも楽しむだけ」と話していた三宅選手は、不安定な天候のなかでも安定した走りを披露。約1時間後には山田遼選手へステアリングを託した。

山田 遼 選手山田 遼 選手

最終スティントを担当した山田選手は、4番手から上位へと追い上げる。コース上での果敢なオーバーテイクに加え、ライバル勢のピットインに伴う順位変動もあり、残り約30分でついに首位へ浮上した。

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その後も空模様は不安定なまま。ピットでは誰もがモニターを見つめ、無線に耳を傾けながら、何事もなくチェッカーを迎えることを願っていた。

倶楽部MAZDA SPIRIT RACING チャレンジプログラム 廣田 賢興 副監督倶楽部MAZDA SPIRIT RACING チャレンジプログラム 廣田 賢興 副監督

そしてついに、120号車がST-5Rクラスのトップでフィニッシュ。今シーズン初優勝が決まった瞬間、ピットは歓喜に包まれた。「やっとやりました!」マツダでこのプログラムの主担当である廣田賢興(ひろた・けんこう)副監督の弾んだ声が、チームの喜びを物語っていた。

◆倶楽部MAZDA SPIRIT RACING チャレンジプログラム、第4期生だけでつかんだ初めての頂点

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今回の勝利には、もうひとつ特別な意味がある。決勝を走った3人はいずれも倶楽部MAZDA SPIRIT RACING チャレンジプログラムの第4期生。育成プログラムに参加するドライバーたちが、自らの手で今季初のクラス優勝をつかみ取ったのだ。チェッカー後、チームへ戻ってきた山田選手の目には涙が浮かんでいた。

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「選手6人全員と、チーム全体で勝ち取った優勝です」

その言葉が示すように、今回の勝利は決勝を走った3人だけのものではない。ともにシーズンを戦ってきた6人のドライバーたち、監督や副監督をはじめ、マシンを整え、戦略を考え、確実なピット作業で支え続けたメカニックたち。見えないところで応援し、サポートしてくれるすべての人たち。それぞれが果たしてきた役割と積み重ねてきた努力が、岡山の表彰台の頂点へとつながった。

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今シーズン最終戦は、いよいよ11月14日に富士スピードウェイで開幕する「第7戦 S耐FINAL大感謝祭」(4時間耐久)へ。悲願の初優勝を果たした120号車は、次の戦いへ向かう。

《上之園真以》

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