アウディA6にCVT“マルチトロニック”採用

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アウディはCVTの技術でブレイクスルーを果たした。大パワー・エンジンにマッチするCVTは開発が待たれていたが、年末までに排気量2.8ℓ(直6)のA6前輪駆動仕様に6速CVTが採用されるのだ。その後2000年末までに日本を含む輸出市場にも投入される。

新型トランスミッションはマルチトロニックと呼ばれ、アウディの従来型5ATより燃費が10%向上し、0-100km/h加速は5MTよりも0.1秒短縮したという。

従来のATと比べて価格上昇はわずか100マルクという新型トランスミッションの秘密は、マルチリンク・チェーンと油圧作動マルチプレート・クラッチにある。これらによって従来のCVTより大きなトルクを伝達できるようになった。A6の2.8ℓエンジンの最大トルクは3200rpmで28.5kgm。さらにシークエンシャル・スタイルのマニュアル・シフティングもこれで可能になった。

現状では、マルチトロニックは縦置きエンジン前輪駆動車にしか採用できないが、次の段階として四輪駆動車(クワトロ)用ユニットが開発中である。開発にはドイツのスペシャリスト、ルークが協力している。

マグネシウム製ハウジングを持つ今回のユニットは、アウディが進めている新型トランスミッション開発計画のあくまで一部であり、全計画が完成すれば「現在のATはすべて時代遅れになる」(アウディ)という。

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