【TTスタビリティ問題続々報】運輸省「アウディからは何も聞いていない。それが本当ならば出荷停止の措置もありうる

自動車 ニューモデル モーターショー

アウディTTのスタビリティ(操縦安定性)に問題があり、ヨーロッパではすでに10件以上の事故が確認されているという件。ドイツ本国ではすでに大きな問題となり、すでに16日にアウディのドイツ本社より全車回収および無償修理の発表、そして具体的かつ大幅な対策個所の発表をしている。

ところが、日本導入が発表・発売された20日(東京モーターショー) の時点で日本法人は記者の問いに対し「未対策モデルもユーザーからの要望があれば回収し、無償で対策を施す」とコメントしたにとどまった。

アウディ・ジャパンが、しばらくは未対策の車種を販売する方針であることを確認した我われは、型式認定やリコール・改善対策を扱う、運輸省審査課ユーザー業務室リコール担当の吉沢氏に、リコールにしなかった理由および、アウディの措置についてコメントを取ろうと問い合わせた。ところが、運輸省に逆取材された。

「運輸省はこの問題についてアウディからは何も聞いていません。 もしそれが本当ならば出荷停止など措置をとることもあり得ます。詳しく教えてください。ドイツはリコール制度がありませんから、ドイツの運輸省にあたる役所から日本に報告は来ません。なのでメーカーに報告義務があるのです。判明している欠陥を運輸省に知らせなければならないのは道路運送車両法63条に明記されています。重大な情報をありがとうございます」(輸省審査課ユーザー業務室リコール担当、吉沢氏)

そのときの吉沢担当官は「リコール隠し」、「制裁措置」という言葉が出るほど興奮した様子だったが、数分後に彼から私の携帯に事故について問い合わせの電話がかかってきたときは少し落ち着いた口調に変わっていた。

運輸省はさっそく独アウディ社に詳細を問い合わせたという。いずれにせよ、週明けの運輸省およびアウディ・ジャパンの対応が注目される。

《三浦和也》

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