グリーン化税制の最後っ屁、官僚が官僚に噛みつく!!

エコカー 燃費

来年度からのグリーン化税制の導入が見送りがほぼ決定した中で、運輸省は最後の巻き返しに乗り出した。グリーン化見送りが相次いで報道される中で、運輸省は記者会見を開き「大蔵省の立論は全くの虚偽」と真っ向から非難した。

事の発端はグリーン化税制に関して大蔵省が導入に難色を示し、反対の理由付けに窒素酸化物(NOx)が増えると政治家に説明したことだ。大蔵省は、グリーン化税制でCO2の低減が進めば、CO2削減とはトレードオフの関係にあるNOxが増え大気汚染が進む、との理論を展開、グリーン化に反対していく姿勢を示した。

この主張をNHKや時事通信社が報道し、グリーン化見送りと報じたことから、これに運輸省が噛み付いた。運輸省ではグリーン化税制のスタートを要望している来年4月からは、平成12年排ガス規制が同時にスタートするため、NOxは大幅に低減されるというもの。12年規制ではNOxは現行の規制より70%削減され、いくら低燃費でもこの規制をクリアしてなければ走行できないため、「グリーン化でNOxが増えることは全く無い」と断じた。

応援してくれる業界団体を持たない運輸省のグリーン化は四面楚歌の状態で、たまりにたまったフラストレーションを爆発させたかっこうだ。ただ、「泣こうがわめこうが、グリーン化の見送りは既定路線」(関係筋)で、運輸省の悲しい遠吠えがこだまする。

《レスポンス編集部》

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