【トヨタ『bB』デビュー!! Vol. 2】見てくれはチャラいけど、作りはマジメ

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【トヨタ『bB』デビュー!! Vol. 2】見てくれはチャラいけど、作りはマジメ
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マーケットにおいて、『bB』のライバルとなりそうなクルマは何か? まず思い浮かぶのは兄弟車の『ファンカーゴ』、それから日産『キューブ』、ホンダ『キャパ』あたりだろうか。

「ファンカーゴは、ボディ後半がカーゴルームになっていますから、より荷物をたくさん積みたいひと向きですね。それにたいして『bB』は、後席にスライド機構を与えるなど、乗用車として、後席にも人がしっかり乗れるクルマとして作ってあります」と、『bB』の初期段階から開発に関わったという、第2開発センター第2デザイン部の須郷通嘉(すごう・ゆきよし)さんは語る。

それでは、『キューブ』や『キャパ』と比較してみるとどうだろう。『bB』は、ライバル2車と比べ、ボディサイズがやや大きいので、広い室内・荷室空間を備えるというアドバンテージがある。

『キューブ』や『キャパ』の全長が3750〜3775mmなのに対し、『bB』の全長は3825mmと50〜75mm長いし、ホイールベースもライバル2車の2360mmに対し、『bB』は2500mmと140mmも長い。つまり『bB』は、ひとクラス上のホンダ『S-MX』なみのボディサイズを備えているのだ。

「『bB』はあくまで、"自分が欲しいクルマ"、"自分が乗って気持ちいいクルマ"を目指しましたから、このサイズを選びました。開発段階では"もっと小さくして安くしろ"という声もあったんですけどね」と須郷さん。つまり、『ヴィッツ』ベースも検討されたということだ。

「それに私は『キューブ』や『キャパ』をライバルだとは考えていないんです。『bB』はスタイリングの手法がぜんせん違いますし。たとえばフロント・ウィンドウの曲がり具合は、いまの技術では限界に近いんですけど、あれも自分が運転席に座ってみて、いちばん気持ちいい眺めが得られるようにした結果なんです」(同)。

つまり『bB』は、たんなる「ライバルメーカーの人気ニッチ・モデルつぶしで作られた横並びカー」ではなく、あくまでも「独自の視点に基づいて作られたミニバンである」とトヨタは主張したいようだ。

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