WRCスウェディシュ・ラリー、今年もジンクスは生きていた

モータースポーツ/エンタメ モータースポーツ
WRCスウェディシュ・ラリー、今年もジンクスは生きていた
WRCスウェディシュ・ラリー、今年もジンクスは生きていた 全 4 枚 拡大写真

「気候に慣れた北欧出身のドライバー以外、優勝者がいない」と言われる、WRC第2戦のスウディッシュラリーが、2月10〜13日に行われた。

例年、氷点下の中で行われているスウェディシュラリーだが、今年は異常気象のため、プラス7度まで気温が上がるというハプニングが発生。スタッドを打ったタイヤを使用したラリーカーが雪や氷の無いコースを走ると路面を破壊する恐れがあるため、SS7がキャンセルとなり、SS4とSS9のコースが短縮されるという影響が出てしまった。

レースは序盤の第1レグからジンクス通りに北欧出身ドライバーがその強さを見せ、1位がプジョーのグロンホルム(フィンランド)、2位がフォードのラドストローム(スウェーデン)、3位が三菱のマキネン(フィンランド)と続く。気温上昇で「雨が降っても雪が降ることは無い」というコンディションの中、他地域出身のドライバーが活躍しても良さそうなものだが、なぜか振るわない。ジンクスには勝てないのか?

第2レグ、やはり雪ではなく雨が降る中でレースはスタート。 しかし、プジョー・グロンホルムの好調さを打ち崩すことは各チームともできず、追い上げを見せていたスバル・カンクネンもサスペンショントラブルが発生し、思うようにマシンを制御できず、速度をあげられないままとなる。

最終日、ようやく気温が氷点下となり、スウェディシュラリー本来のコンディションの中で第3レグがスタート。 だが、結局はゴールまで順位が変動することはなく、プジョー・グロンホルムが2時間31分08秒0のタイムで総合優勝を果たす。

今年もジンクスを打ち破ることはできなかった。

総合結果は以下の通り。

1. M. グロンホルム(プジョー) 2時間31分08秒0  平均速度112.7 km/h
2. T. マキネン(三菱) +0:06.8
3. C. マクレー(フォード) +0:13.7
4. T. ラドストローム(トヨタ) +0:14.9
5. R. バーンズ(スバル) +0:35.0
6. J. カンクネン(スバル) +2:47.6  

【ドライバーズポイント】
1. T. マキネン(三菱) 16
2. M. グロンホルム(プジョー) 10
3. C. サインツ(フォード) 6
4. J. カンクネン(スバル) 5
5. C. マクレ−(フォード) 4
6. T. ラドストローム(トヨタ) 3
6. T. ガルデマイスター(セアト) 3
8. R. バーンズ(スバル) 2
8. B. ティリー(トヨタ) 2
10. A. シュワルツ(シュコダ) 1

【最終マニファクチャラーズポイント】
三菱 18
プジョー 11
フォード 10
スバル 9
セアト 3
シュコダ 1

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ホンダ N-BOX など7車種1万2653台リコール…過去の改善措置が不適切
  2. トヨタ RAV4 新型の価格は390万~630万円と予想…電動グレード体系に再編
  3. メルセデスベンツ『ウニモグ』、低床仕様登場…荷台高1200mm以下で作業効率向上
  4. トヨタ RAV4 新型の競合は? 価格帯別にライバルを予想する
  5. “空気圧が減る理由”を徹底解説! 今日から始める賢いタイヤ管理術~Weeklyメンテナンス~
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  5. アステモの軽EV用インホイールモーターやジヤトコの2モーターK12マーチなど、国内サプライヤー技術が熱い!…人とくるまのテクノロジー展2025
ランキングをもっと見る