箱根駅伝のトヨタFCEV、センチュリーとクラウンの車体色は「マコシャーク」?!

シボレー・コルベット・マコシャーク(1961年)
シボレー・コルベット・マコシャーク(1961年)全 6 枚

新春1月2~3日の箱根駅伝。ホンダのEVバイク『WN7』が先導を務めたり、トヨタがオフィシャルカーを提供したり、モーターファンも見ていて楽しかった。それらの中で、『センチュリー』と『クラウン』、いずれもFCEV:燃料電池電気自動車のカラーに注目した読者がいた。

【画像】1963年型シボレー・コルベットなども

「箱根駅伝で使ったFCEV仕様の『センチュリー』の車体色。非常に綺麗ですが、1961年のシボレー『コルベット・マコシャーク』の車体色に似ています。これは豊田会長の好みですか」

豊田章男会長の名前が出て来たのは、FCEVに改造される前のセンチュリーが会長の車だったからだろう。“カーガイ”を自認する豊田会長なので、かつてセンセーショナルに登場したスポーツカーを知っていても不思議はない、と読者は想像したようだ。

往路の大会本部車に使われたセンチュリーと復路の大会本部車に使われたクラウンは、いずれも同じカラースキームで、上部が黒・濃紺、わずかなグラデーションを挟んで下部が水色・白になっている。この色使いが、シボレーが1961年に発表したコンセプトカー、コルベット・マコシャークに似ているのだ。

マコシャークマコシャーク

マコシャークは和名で「アオザメ」、その体の色をコンセプトカーの車体色に引用した。デザインは、GMのデザイン部長の指揮下、日系人デザイナーのラリー・シノダがまとめた。シノダの代表作のひとつだ。コルベット・マコシャークは、1963年型の新型コルベット(=C2)の予告として人々の期待をおおいに盛り上げると同時に、コンセプトカー自体も記憶に残るデザインとなった。

高性能スポーツカーのデザインモチーフとしてサメの形と色が採用されたのは納得できる。環境にやさしいFCEVの車体色を、自然界の生物から引用したというのなら、理屈がつながらないこともない。トヨタ自動車に問い合わせたところ、FCEVの車体色は、同社のタグライン「BEYOND ZERO」をベースにラッピングしたとのことだった。

トヨタ・センチュリーFCEV箱根駅伝2026仕様トヨタ・センチュリーFCEV箱根駅伝2026仕様

タグライン(Tagline)とは、企業や商品・サービスの「普遍的な価値」や「理念」「想い」を、表現したメッセージ。BEYOND ZEROのプレゼンテーションでは、このカラースキームがビジュアルに用いられている。

「トヨタは、『地球という美しい故郷(Home Planet)を次世代に引き継ぐ』ために、社会や個人が抱える様々な課題の解決(マイナスをゼロにする)に取り組むだけではなく、ゼロを超えた新たな価値の創出・提供を目指し、『回答のない未来へ弛まぬ挑戦』を続けていきます」

トヨタは、CO2排出量の削減を進める中で、水素を重要な燃料と位置づける。「水素社会」を実現するために、FCEVだけではなく、FC定置式発電機なども合わせてFC製品の普及に向け、水素を「つくる/はこぶ/ためる/つかう」の各領域で取り組んでいる。

《高木啓》

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