大阪のクルマ交通を電脳化!! 出来の悪い冗談としか思えない

自動車 テクノロジー ITS

2008年のオリンピック開催都市を狙う大阪市は、誘致アピールのひとつとして「競技場までのスムーズな移動」を掲げるべく、ITSの導入を極めて真剣に検討している。

大阪名物といえば、ヨシモト、道頓堀に、たこ焼き、そして違法駐車による道路渋滞と言われるほどだが、大阪市はオリンピックに参加する選手が渋滞に巻き込まれることなく、スムーズに競技場まで移動できるようにITSを導入、クルマの流れをコントロールしようという計画を明らかにした。

大阪市の目論見としては、オリンピックの開催期間中は名物の路上駐車を無くし、一般交通の流れをコントロール(事実上のシャットアウト)して、競技場まで最優先で選手を輸送するとのこと。そのため選手を乗せたバスの進行方向に「予想されないアクシデントが発生した」としても、ITSによってすぐに別のルートに誘導できるとしている。また、一般市民も開催期間中は「公共交通機関を利用する」ということが前提にされており、2008年頃には「誰にでも使えるITSシステム搭載のEVカーレンタルがあるので、地点移動もマイカーを使わずに行える」としている。

理想論で語れば確かにそうなのかもしれないが、大阪の街と人の実態を知る者がこのシミュレーションを読むかぎり、出来の悪い冗談にしか思えないところがこの計画のポイントだ。しかし、大阪市はもちろん冗談ではなく、マジメな計画としてこれを掲げている。これが絵に描いた餅に終わらなければ、大阪のイメージは180度変わるはずだが、それは果たして可能なのだろうか。

《石田真一》

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