エタノール産業が記録的な売り上げ増、その理由は?

エコカー 燃費

アメリカではガソリンの添加剤であるMTBEによる河川などの汚染が社会問題となっている。このため使用を制限する州が出てきているが、大気汚染を防止するためにガソリンをよりよく燃焼させるMTBEのような添加剤は必要なもの。そこで注目を集めているのがエタノールだ。MTBEほどの酸化力はないが、水質を汚染しない添加剤としてガソリンへの混入が進められているのがその理由。

今年1月には平均で1日1万3000キロリットルが生産され、月間の生産量は39万5000キロリットル。これは改良型ガソリン(RFG)の77%にエタノールが使用されるに充分の量だ。

またエタノールが人気を集めているもうひとつの理由は、このところのアメリカでのガソリン価格の高値。一方エタノールの減量となるトウモロコシは安値が続いており、エタノールを添加することで高いガソリン価格を多少は抑えられることもエタノールの使用に拍車をかけている。カリフォルニア州ではすでに2003年にMTBEを完全に禁止することが決定しており、エタノールの需要は今後も高まりそうだ。

《Sachiko Hijikata, US editor》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ハイエースの牙城を崩すか、個性的デザインの「EVバン」が日本上陸…キア『PV5』発売は2026年春
  2. 日産の新型SUV『テクトン』、写真公開…2026年発売へ
  3. マツダの新型SUVが約250万円から!?「バグってる」「買わない理由がない」など驚きの声殺到
  4. スバル『フォレスター』試乗して分かった日本車に対する本音とは…9月の試乗記ベスト5
  5. 三菱がコンパクト市場に復帰!? 『コルト』次期型はエクリプスクロス風デザインのBEVに
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る