ローバーが組織変更されて誕生するMGカー・カンパニー(MGCC)の製品レインジは、5年後からはわずか2車種になる見込みだ。ひとつはスポーツカー、ひとつはスポーツサルーンで、両方ともアルミニウム&コンポジットの最新プラットフォーム・テクノロジーを採用する。
MGCC(投資会社のアルケミー・パートナーズが出資)の広報担当者は「我われは小さな会社だから、スチールボディのクルマ作りに何万ポンドもの費用はかけられない。ここ数年ロータスが成功しているように、1000台単位でプレミアム・スポーツカーを作ることになる」と述べている。
1970年代にMGはブリティッシュ・レイランド(後のローバー)に飲み込まれてしまったが、そのとき嘆き悲しんだMGファンは新会社の設立を喜んでいる。しかしそれほどの情熱をもたない冷静な観測筋は、新会社の成功のチャンスについて悲観的である。
MGCC自身は、野心的な計画が好評で、また大きな問題もないことをむしろ驚いているようである。いずれにせよロータスのような会社と技術提携することになる可能性が最も高い。auto-ASCII24による今後の報道にも注目していて欲しい。