【新型ベンツ『Cクラス』Vol. 3】発表会で見せたフバート取締役の自信

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新型『Cクラス』の発表会(21日)で、メルセデスベンツ乗用車担当取締役ユアゲン・フバートのスピーチは、バイオリニストのバネッサ・マエの演奏を受けて始まった。

トップクラスの演奏は技術的完成、動きの調和、見た目に軽やかな、しかしエネルギッシュな躍動感から成り立ちます。これはスポーツでもそうですし、工業製品にもあてはまります。肉体的なパフォーマンスでは「より速く、より高く、より遠く」といわれますが、これと同じことがクルマにも求められるのです。

我々がラジエターにスリーポインテッド・スターを載せた新型車を発表するときは、つねに一般の皆さんの、我々の顧客の、そしてここにいるジャーナリストの皆さんの期待感が高まります。しかし皆さんを、とくに我々の顧客を失望させないためのクルマ作りは、我々にとっていつも大きな挑戦なのです。

新型Cクラスはすべてにわたって「新型」という言葉のふさわしいクルマですが、品質、信頼性、快適、安全性といった基本的な価値は、先代の成功をベースにしています。Cクラスはスポーツでいえば陸上の10種競技、オールラウンダーでしょうか。先代の160万台という販売成績が、この商品戦略の正しかったことを証明しています。つまりCクラスの顧客は、たとえ分野別でCクラスがトップに立たなくとも、我々のアプローチを評価して下さいました。

新型『Cクラス』はすべてにわたって「新型」という言葉がふさわしいと申しました。ただ先代から、コンパクトなミドルクラスというコンセプトは引き継いでいます。そう、ホイールナットも先代からの流用ですね。

成功するクルマはどれも強烈な個性がその成功の理由にあると私は考えます。これがCクラスの開発にあたって“小型Sクラス”を作らない理由なのです。我々は“グレート”なCクラスを作りたいのです。

今日ここで皆さんがご覧になったクルマは新型、そして改良型です。新型Cクラスにはメルセデスベンツが開発した最先端技術が投入され、ダイナミックなハンドリングと、快適な乗り心地のそれぞれが同等の比重で実現されているのです。そしてこの市場セグメントのライバルがけっして追いつけない完成度を、我々は誇りに思います。

《高木啓》

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