【日産『ティーノ・ハイブリッド』 Vol. 4】目指したのは「ちゃんと走る」ハイブリッド車
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じっさい、加速データを見れば、0-100km/h加速ではモーターのトルク特性を生かして、『ティーノ』1.8リットルガソリン仕様を上回るデータを得ている。実車に接してみても、たしかに5人分の乗車スペースと充分な荷室が確保されている点は、ライバルを確実に凌いでいる。
実際に走らせてみても、ごくふつうのガソリン車のように加速し、曲がり、止まる。乗り心地は重量が増えた分、ガソリン車と比べるとややどっしりしたものになっているが、かえって好ましくすら思えた。
総じて、電動パワステの感触がやや不自然な点をのぞけば、運転しての感じにはいわゆる「ハイブリッドくささ」はとても少ない(そこがいい、という意見と、だからよくない、という意見が、日産社内でも開発段階で両方出て議論になったそうだ)。筆者自身は時間の関係で、高速道路や山道は試せなかったけれど、そういった場所でもかなり「ちゃんと走る」クルマであることは間違いなさそうだ。
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