【ローバー売却決定!! Vol. 1】君にも買える1700円……フェニックスが買収

自動車 ビジネス 企業動向

9日、ロ−バ−売却先がついに決定した。BMWと、元ロ−バ−会長のジョン・タワーズが率いる投資家グループのフェニックスは、ロ−バ−部門をBMWからフェニックスに売却することで合意に達した。売却/買収価格は形式的な10ポンド、日本円で約1700円。BMWは今月末を限度としてロ−バ−売却先を探しており、売却が不調ならばロ−バ−部門を閉鎖するつもりだった。

先月末までは別の投資家グル−プ、アルケミー・パートナーズが売却先の有力候補として交渉を進めていたが、人員削減にともなう費用負担を巡って話し合いは物別れに終わった。代わって売却先候補となったフェニックスは、事業資金の裏づけのないことが障害だったが、1日の赤字が3億4千万円という金額にBMWが音をあげた。

当初ロ−バ−譲渡問題に無関心だと非難されていたイギリス政府は、地域の雇用問題ひいては選挙に影響するとあって、最近はこの問題に密接に関係している。さきごろイギリス政府は携帯電話の運営権利を売却したことにより3兆7400億円の臨時収入があったので、自動車産業の労働組合連盟はこの収入をフェニックス支援に用いるべきだと要求している。

ただしこれはEU地域の自由経済原則に反する。EU議会は一国の政府が特定の企業を援助することを制限しているのだ。しかしイギリスの労働党政権は、研究開発や職業訓練を援助する基金という名目で、フェニックス=ロ−バーを支援するつもりのようだ。

アルケミーとBMWの交渉が決裂して以来憶測が憶測を呼び、BMWのミルバ−グ会長の辞任や、BMWの筆頭株主であるクアント家がBMW全体をフォードあるいはフォルクスワーゲン、はたまた日本のトヨタに売却するという話まで飛び出していた。関係者はいずれも否定していたが。

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