「我々は燃料電池でクルマを走らせない」---BMW技術フォーラム

エコカー 燃費

BMWは、燃料電池をクルマを動かすためにではなく、もっぱら電力供給などの補助動力源として使用する---5月25日に開催された「BMWジャパン テクノロジー・フォーラム」で、来日したBMW AG ガソリン直噴エンジン開発担当統括マネジャー、ヘルムート・アイヒルゼーダー氏は、同社の燃料電池にかんする考え方をそう説明した。

次世代エンジンの基礎開発を担当するアイヒルゼーダー氏によれば、クルマを動かすための次世代の動力源としては、現時点ではスペース効率や燃料消費率などの点で、燃料電池よりも水素エンジンの方が優れているという。そこで、クルマの動力源としては水素エンジンを使用し、補助動力源として燃料電池を使用すれば、燃料は同じ水素ということになり、ひとつの水素タンクから供給できるので、スペース効率上も有利になる。

こうした考え方から開発されたのが、5月11日にベルリンで発表された『750hL』だ。これは、水素でもガソリンでも動くハイブリッド仕様の5.4リットル12気筒エンジンを搭載し、補助動力源としての小型燃料電池をトランクルーム内に設置した実験車だ。『750hL』は市販を前提として開発されており、BMWは「2010年には数千台の水素エンジン搭載車を販売する」と発表している。

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