ネット販売にGM、フォードが警告---我が身大事のメーカー

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GM、フォードの両社はディーラーに対し、ネットブローカーなどに安価で車を販売した業者にはペナルティを課す、との警告を出している。両社は新車の販売はあくまでメーカーとディーラーによって行われるべきで、最近普及しているオークションなどで新車の価格破壊が行われている現状を警戒してのことである。

両社の狙いはオンライン販売をメーカーが運営する一つのチャネルにまとめ、そこから地域ディーラーを紹介して販売を行うという方法を徹底させること。オンラインブローカーがメーカーの希望価格よりも格安で新車の販売を行えば、今まで築き上げてきた全国のディーラー網が破壊される恐れがある。インターネットの普及はメーカーにとって危険を伴うものである、という認識が色濃く現われている。

しかしメーカーのこうした態度はディーラーを通さない直接販売、という多くの自動車販売サイトのポリシーに真っ向から衝突するもので、アメリカでは独占禁止法などの対象となる可能性もある。発達するインターネットと従来の販売法を死守したいメーカーとの戦いはこれから本格化しそうだ。

《Sachiko Hijikata, US editor》

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