日産の株主総会、強気ゴーンと株主バトル実況中継

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20日、日産自動車は第101回の株主総会を開いた。今回の株主総会では同社の最高執行責任者(COO)である、カルロス・ゴーン氏が初めて登場することもあり、過去最高の参加人数となる606人の株主が出席した。経営不振と巨大な累積赤字がマスコミによってクローズアップされて以後、日産の株主総会は「荒れる」と称されてきたが、それを新社長就任予定のゴーン氏がどう乗りきっていくのかなど、注目を集めていた。

塙社長がルノーとの合併や、連結決算での6844億円の赤字を報告するシーンでは、荒れるという前評判を覆すほどの静寂ぶりで何ごとも起こらなかったが、質疑応答になるとゴーンCEOと株主が対決するシーンも見られた。

質疑応答に立った株主は、ゴーンCOOに対し「あなたはデストロイヤー(破壊者)と呼ばれているのを知っているか?」という質問を投げかけたが、これに対してゴーンCOOは「デストロイヤーは現実を反映していない。あなたの話を聞いていると自分が漫画の主人公になった気がする」と応酬。しどろもどろとした口調で報告する日本人の取締役とは対照的に、終始ハッキリとした口調で話し続けるという余裕ぶり。

総会後の取締役会でゴーン氏の社長就任が正式に決定されたが、これを受けでゴーン新社長は「業績の改善までそんなに長い時間は要さないだろう」とコメントを行っている。

ゴーン社長の強気がどこまで通じるのか、今後の日産に期待したい。

《石田真一》

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