初の女性、そして参議員の建設大臣誕生で、道路行政はこう変わる

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初の女性、そして参議員の建設大臣誕生で、道路行政はこう変わる
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第2次森内閣が4日に発足した。注目は何と言っても扇建設大臣だ。これまで、運輸省、建設省といった巨大利権官庁の大臣は男性で、衆議院議員だけだったが、扇氏は建設大臣としては初の女性、しかも参議院議員だ。

扇建設相が誕生したのは、もちろん理由がある。中尾元建設大臣が収賄容疑で逮捕され、自民党の各派閥が「中尾逮捕の余波が自派に波及したり、謝罪を迫られたりするのを避けるため」に、建設大臣のポストを敬遠したからだ。来年1月に現在の建設省は国土交通省に組織替えとなる。だから今回の大臣は長くても5ヵ月間の短命。ここは見送って火が消えるのを待った方が得策との判断に傾いた。結局、自民党と連立を組む保守党にポストが回って、党首である扇氏の就任となったわけだ。

自民党が敬遠したとはいっても建設大臣の椅子にすわることが意味するのは10兆円にものぼる公共事業を割り振れるという巨大な権利が得られるということ。女性、しかも衆議院議員と比べるとほとんど権力を握ったことの無い参議院議員の扇大臣が、10兆円の公共事業をどう割り振るのか注目されるが、建設省の事務部門幹部は「何も分からない素人大臣の方が、予算の割り振りなど、自分達の好きにできる」と喜んでいるとの噂も。もし、そうなれば建設行政は従来通り、無駄なダムや道路を「ドンドン作れ」の傾向に変わりない?

《レスポンス編集部》

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