こんなところをよく走るねぇ---『パイクスピーク』

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第78回パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムは、参加79台中18台がリタイヤ、さらにリタイヤ中8台が優勝経験者という荒れたレースとなった。今回は久々の優勝タイム11分アンダーが期待されたが、有力者の脱落で実現しなかった。

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総合優勝は2000年型GMC『エンボイ』で参加したラリー・ラグランド、記録は11分17秒66。ラグランドはハイテク・トラック/SUVクラスでの参加。このクラスは外観はほぼ量産型のまま(素材の変更は可能)、エンジンは同一メーカーの他のエンジンに換装可能というレギュレーション。

オープンクラスでは予選2位のペル・エクルントがサーブ『9-3』で11分21秒58(クラス新記録)で優勝した。「36年のラリー歴の中でもっともうれしい経験だ」とスウェーデン出身のラリーストは語った。

厳密には“ワークス”ではないが、ポルシェが『911(996)ターボ』で参加したジェフ・ツヴァルトを積極的に応援していた。参加クラスは「ハイパフォーマンス・ショールーム・ストック」、記録は12分37秒75でクラス2位。クラス1位は三菱『エボ』のライス・ミレン、タイムは12分4秒61だった。

このクラスはその名の通りメーカーが量産型のパフォーマンスをアピールするためのクラスだ。参加車両は、過去6年以内に発売され、同一車名で年間2500台以上を生産したもので、車体は量産型のまま、エンジンは量産仕様か、同じメーカーから一般に購入できるもの、とされる。

《高木啓》

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