【読者の疑問】自動化されたMTの国内初はいすゞでは!?

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【読者の疑問】自動化されたMTの国内初はいすゞでは!?
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4日、本サイトで「トヨタ『MR-S』が国内初のシーケンシャルMTを装備」というニュースを報じたところ、読者の方から次のような質問メールが編集部に寄せられた。

【画像全4枚】

---クラッチペダル無しの断続が自動化されたMTは、いすゞ製の「NAVI5」が最初のはず。乗用では『アスカ』と『ジェミニ』に設定がありました。アルファロメオのセレスピードは、いすゞの特許が切れてから使用されたはずで、トヨタが初という書き方はいかがなものでしょうか?

たしかにトヨタのMR-Sのプレスリリースには「国内初」としっかり書かれている。編集部の中でも「どうなっているんだ!?」となったが、「連続的なギアチェンジ=シーケンシャルとした場合、やはりトヨタが国内初だろう」という結論に落ち着いた。

実はいすゞは現在もこのNAVI5をベースにしたクラッチ無しのMTを中型トラック『エルフ』に搭載している。ただ、このシステムは「ギアチェンジの際、クラッチを踏む必要がない」というだけで、シーケンシャルな操作はできない。シーケンシャルMTの場合、ギアチェンジは、+(プラス)/-(マイナス)の操作で行うが、いすゞの「クラッチフリー」は、通常のマニュアル車と同様に1〜5速の刻みがある。つまりシーケンシャルMTではないのだ。

ドライバーの思うまま、簡易にギアチェンジができるという「それ」は最近、増加傾向にある。ポルシェの「ティプトロニック(AT)」から始まり、三菱の「スポーツモード(AT)」、トヨタ「ステアシフトマチック(AT)」に至った。アルファロメオにはATベースの「Qシステム」と、シーケンシャルMTの「セレスピード」があり、このあたりが混乱の元になったといえるだろう。アルファ流にいうなら、今回MR-Sに搭載されたシステムは「セレスピードと同様のもの」ということになる。

《石田真一》

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