ホンダは、10月29日に開幕するジャパンモビリティショー2025に、日本での発売に先駆け『CR-V e:HEVプロトタイプ』を出展すると発表した。
現行CR-Vについては、燃料電池車の『CR-V e:FCEV』がリース専用車両として日本市場に導入されている。今回出展されるCR-V e:HEVプロトタイプは、米国や中国などで販売されている現行CR-Vのハイブリッド車となる。
ホンダは2022年に6代目となる現行CR-Vを発売。快適な室内空間と2モーターによる力強い走りが特徴のSUVで、北米や中国を中心に多くの顧客に好評を得ている。ホンダは同車の日本での発売も予定している。
北米向けCR-Vハイブリッドには、第4世代の2モーターハイブリッドシステムを採用する。エンジンはアトキンソンサイクルの直噴2.0リットル直列4気筒ガソリン。モーターは最大トルク34.2kgmを引き出す。エンジンとモーターを合わせたハイブリッドシステム全体で204hpのパワーを獲得する。ホンダによるとCR-V史上最もパワフルという。
ハイブリッドシステムは高速道路の速度域での洗練度を高めており、米国市場のSUVで重視される牽引性能は初めて最大0.45トンを確保した。リニアシフトコントロールはスロットル全開時、車速にリンクしたエンジン回転フィールを追求することにより運転体験を引き上げているという。新しいハイブリッドシステムはおよそ140km/hから上の速度域において加速性能を向上させたと自負する。
CR-Vハイブリッドには2WD(FF)と4WDを用意する。米国EPA(環境保護局)認定の市街地燃費は2WDモデルの場合、およそ18.3km/リットルとしている。