リコール隠し引責、三菱河添社長がついに辞任

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三菱自動車工業の本社などに家宅捜索が入ったことから、同社の河添社長は責任をとって辞任する方向が固まった。河添社長の前任の木村社長も総会屋事件で、責任をとって辞めており、同社の社長は2代続けて不祥事による辞任となる。

今回の事件について、22日に開いた記者会見で河添社長は「再び信頼される会社にするのが私の務め」と辞任の考えの無いことを強調していた。しかし、警視庁の強制捜査を受けるなど、社会的なイメージ悪化が避けられない中で、ついに河添社長辞任の話が持ち上がった。ここへきて話が急展開したのは、三菱商事や東京三菱銀行など、三菱グループの首脳がグループのイメージダウンを気にして「社長を辞任するように」と、示唆したからだ。

長年、クレーム隠しを続けてきたことは確かに悪質とはいえ、河添社長は1997年の総会屋への利益供与事件で辞任した木村氏の後任として抜擢。以後、社内改革に取り組むともに、ダイムラー・クライスラーやボルボとの提携話をまとめてきた。そうした経営再建努力に対しては「助け船のひとつも出さなかった」とされる三菱グループ。「“お手並み拝見”とばかりに冷たくあしらわれてきた」という経緯があるなかで、今になってグループから、よってたかって引責辞任を迫られている河添社長の心中を逆に察する声もある。

今回のクレーム隠し問題の根本には、三菱自の独立を暗にはばんできた、そうした三菱グループ全体の体質に問題があった、と指摘する声も出始めている。

《レスポンス編集部》

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