ファイアストン問題、フォード副社長がうっかりの失言を…

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今、アメリカはファイアストン製タイヤのリコール問題で大揺れだが、この騒動にまるで「火に油を注ぐよう」な大失言をしてしまった人物がいる。フォードのジェイソン・バインズ副社長がその人だ。

ベネズエラで「フォード『エクスプローラー』の事故が多発している」という指摘を受け、フォードが29日に急きょ開催した記者会見の席上、バインズ副社長が「ベネズエラでタイヤのトレッド面剥離が確認できたのは、1998年の10月だったか…」と、うっかりつぶやいてしまったから、さぁ大変。マスコミ各社は「その頃から事故の報告があったとすれば、なぜもっと早い対応は取れなかったのか?」と、一斉にフォードをバッシングするような論調を始め、その報道を受けてアメリカの各消費者団体は「フォードはユーザーの命を軽視している」とカンカン。

フォードはベネズエラで今年5月に3万台のエクスプローラーについて、リコールを行っているが、ベネズエラの現地工場で生産されたファイアストン社製タイヤの品質は、アメリカのそれよりも劣悪で、トレッド面の剥離もひどかったとされている。

《石田真一》

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