三菱問題、今さらの実況検分にユーザーは「遅すぎる!」と激怒

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三菱問題、今さらの実況検分にユーザーは「遅すぎる!」と激怒
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三菱自動車工業が必要なリコールを怠ったことで、本来はリコールされるべき案件が原因で事故を起こした『パジェロ』を使い、熊本県警が業務上過失傷害の疑いで実況検分を行った。

この事故は今年6月20日、熊本県熊本市内を走行中のパジェロのブレーキがまったく効かなくなり、減速できないまま、前を走るワゴン車に追突し、ワゴン車の乗員2名がむちうちなどのケガを負ったというもの。事故当初からパジェロの運転者は「ブレーキがおかしかった」と繰り返し証言、事故後に交換されたブレーキホースにも1センチ程度の亀裂が発見、これが元でブレーキ液が失われたことが事故の原因ではないかとして考えられた。

しかし、ここにきて三菱自工によるリコール隠しが発覚。事故を起こしたパジェロは「ブレーキの効かなくなる恐れがある」として、リコール対象とされものだった。リコール対象で危惧された内容と「全く同じ事故」が実際に起きてしまったわけで、当初は整備不良要因によるものと見られていた交通事故が、突然注目を浴びることになった。警察もこの事故を立件することで、三菱の責任を追及するという構えを見せており、それが今回の実況検分につながった。

しかし、パジェロの所有者は「事故後、警察へ繰り返しクルマの検査を頼んでいたのに、全く相手にされなかった。それが今になって突然調べると言われても感じるのは失望だけだ。三菱も警察もユーザーの安全性を本当に考えているのか?」と、怒りを露にしている。

《石田真一》

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