【東京ショー2000 速報】いすゞの前衛デザイン、量産は?

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【東京ショー2000 速報】いすゞの前衛デザイン、量産は?
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いすゞが出品した『FL1』『FL10』は、これまでのトラックの概念にとらわれない前衛的なカタチをしている。デザインセンターグループリーダーの北島氏は「商用車は街の景観の一つ。機能的なカッコよさだけでなくスタイリング的カッコよさも追求すべき」と語るが、「この二つは矛盾しない」という。このデザインに隠された機能性も探ってみた。

まず、FL1に見られる普通のクルマとは逆に傾斜したフロントウインドウには、デザインだけではなく機能も兼ね備えている。「デザイン的インパクトの意味ももちろんありますが、商用車における衝突時の空間確保という意味もあります。また、前の空間が広い方が作業効率も上がるんです」エアバッグは従来の前から飛び出すタイプではなく、下から開くのだという。またこの北島氏が言うところの“リバースウインドウ”は雨滴もつきにくいという。

しかし、この“リバースウインドウ”、空力的には不利であるように見える。これについて記者が質問すると、「空力というのは単にそこだけで成り立っているわけではありません。例えばトヨタの新型『セルシオ』はフォルム的にあまり変わっていないように見えて空力が上がっている。これはフロアをフラットにするなどの効果が効いてるんですね」という。

ウインドウの部分も、バンパー周辺のパネルとルーフとの空気の流れの関係で解決できることもあるという。また、できるだけ段差をなくすことも解決の一つだという。確かに、FL1もそうだが、FL10などは通常のトラックに比べ、ルーフなどは段差がなくシンプルに作られている。

残念ながら今回は「便宜上5分の1モデルです」ということだが、1分の1ともなると「生産要件なども絡んできますからこのままというわけにはなかなか難しいかもしれません」と北島氏は語る。5分の1だっただけにできたといえる今回のデザインだが、前回のモーターショーの『回』であれだけのモデルを作ったいすゞだからこそ何か今後のアクションを期待したい。

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