【東京ショー2000 速報】環境へのアピールは今ひとつ?

自動車 ニューモデル モーターショー
【東京ショー2000 速報】環境へのアピールは今ひとつ?
【東京ショー2000 速報】環境へのアピールは今ひとつ? 全 3 枚 拡大写真

今回のモーターショーで事前の注目が高かったのは各社の開発した環境技術だ。ところがいざ開幕してみると目立つのは福祉車両ばかりで、肝心の環境技術のアピールは意外に少ないというのが実感だった。

そのような状況の中、今後の環境技術を語る上で必要不可欠なDPFを展示していたのは、トヨタ(ダイハツ・日野)、三菱、いすゞの3社のみ。アピールの強さもこの順番だ。

トヨタはナレーターコンパニオンが来場者にDPFの効果をきちんと説明しており、展示品にも近寄ることができ、照明も明るめ。いすゞは4トントラックのカットモデルを用意し、実車に取り付けた状態がわかりやすいのは良かったが、説明員の知識不足が目立った。価格や導入時期など、基本的なことについて何一つわからないというのはさすがに困る。いすゞはDPFについての小冊子を出すほどの会社なのでショーでも熱心かと思ったが、この点では期待外れだ。

記者個人の感想として楽しかったのは三菱。ここは説明員が詳しいというか、ある意味で非常にマニアックでうれしかった。展示してあったのは路線バス用のハイブリッドシステムで、ドイツ、シーメンス社製のインバータシステムを使っている理由など、かなり突っ込んだ質問をしてもテキパキと答えてくれた。

しかも「システムの音は最近の電車そのもので、バスなのに発進時に電車の音がします。でもIGBT(高速スイッチングトランジスタ)を使っているので歌いません(※)」というセリフには思わず吹き出してしまった。

※シーメンス社製のインバータユニットを使った電車(JR常磐線など)は、起動直後に「♪ドレミファソラシドシ〜」と、まるで歌うかのようなリズミカルな変調音を出す。

《石田真一》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 三菱『パジェロ』7年ぶり日本復活か!? 日産 パトロール 派生モデルの可能性も
  2. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
  3. 世界初の「破壊不可能ホイール」って何だ!? テスラ向けパーツ手掛ける米メーカーが開発
  4. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  5. 夏の風物詩「鈴鹿8耐2025」、2人体制のホンダが4連覇、6年ぶり参戦のヤマハは2位健闘
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る