近々登場するのではないかと噂されていた「SDメモリーカード」対応のカーオーディオ「CQ-SRX7000D」が12月、パナソニック(松下通信工業)からついに発売されることになった(既報)。
この「SDメモリーカード」は、松下電器産業が中心となって普及を目指しているもので、カーオーディオ用としてはMP3対応のモデルをケンウッドが発売しているものの、それはメディアをCD-Rとしており、シリコンオーディオとしてカーオーディオで対応したのはこれが初めてとなる。
このモデルは、1DINサイズの中にCDとSDの二つのプレーヤーを用意し、SDプレーヤー部はCDに迫る高音質再生が可能な国際標準規格MPEG-2のオーディオ圧縮方式の一つであるAAC圧縮方式に加え、MP3圧縮方式にも対応。光ピックアップなどの駆動部を必要としないために、再生中の音飛びがないこともカーオーディオにとって大きなメリットとなる。
カーオーディオの表示部には、多彩な表現を実現する4階調ドットディスプレイを採用したことで3Dグラフィックスによる多彩なイルミパターンを表示。MOS-FET採用による内蔵アンプは45W x 4chもの大パワーを発揮する。
「SDメモリーカード」は、これまでにないコンパクトなサイズと、CDに匹敵する高音質を実現した新しい記憶メディアで、1枚のSDメモリカード(64MB)で最大129分という長時間録音を実現。電気的に音楽データの書き込み・読み出しを行なうため、商品電力もきわめて小さいというメリットもある。
今後は通信回線の整備に伴ってダウンロードによる音楽の配信サービスも急速に普及するとみられ、カーオーディオやヘッドホンステレオなど、手軽な高音質オーディオメディアとして将来はかなり有望と見られている。
■アクティブディスプレイSD・CD・DSPサウンドステーション CQ-SRX7000D 11万5000円 12月15日発売