「クルマバカの光岡でございます」という、社長の挨拶から始まった今回の発表会。主役となる『ラ・セード』は、光岡自動車が10年に渡って培ってきたカスタマイズ技術を結集したクルマだ。
ラ・セードのベースとなるのは現行型の日産『シルビア』だが、使用されているのはキャビン部分のみ。それ以外は全てFRPで造形が作り直されており、イメージは変化させつつも、骨格部分をモデルとなったクルマのものを残すことが多いという、他の光岡車とは大きく異なる。
元々、このクルマは光岡社長の「運転しやすいクラシックカーが欲しい」という思いから開発が始まっている。1930年代のスタイルに、2000年の技術を惜しみなく注ぎ込んだクルマ。それがラ・セードだという。
価格的には525万円と、シルビアベースにしては「ちょっと高いかな?」という感じはする。しかし、他にはないクルマに乗って「思い切り目立ちたい」という人にはピッタリだろう。実際、先代はバブル経済の時流に乗った「そういう方々」が買ったらしいが、それに該当するのはこの時代、誰なのだろう?