【センソトロニック】多角形ブレーキングができる……?

自動車 ニューモデル 新型車
【センソトロニック】多角形ブレーキングができる……?
【センソトロニック】多角形ブレーキングができる……? 全 1 枚 拡大写真

メルセデスベンツの新ブレーキシステム「センソトロニック」=SBCは、従来のブレーキシステムの機械部品の多くを、コンパクトな電子部品に置き換えてしまう。ドライバーがブレーキペダルを踏んでピストンロッドやブースターを作動させる代わりに、各種のセンサーが活躍する。

センサーがブレーキペダル踏力を感知すると同時にクルマの速度を検出し、ブレーキのマスターシリンダーへ電子信号を送る。そこで油圧が発生し、パッドをディスクに押し付けるわけだ。メルセデスベンツでは、レスポンスが早まることにより120km/hからの非常制動の場合、従来のシステムに比べて停止距離が約3%短縮されるという。

SBCではブレーキペダルに加わる力だけでなく、車輪の回転速度、ステアリング角度、ヨーレート、ギアレシオなどの情報も考慮し、車輪ごとにブレーキ力を制御する。たとえばコーナーでは外側の車輪のブレーキ力が内側より大きくなり、急ブレーキでは前輪の方が後輪よりブレーキ力が大きくなる。

また従来慣れ親しんだブレーキフィールを残すために、ブレーキペダル側に油圧シミュレーターが装備されている。これはブレーキ本体とはシステムがまったく切り離されているので、ABSやESPが作動したときの不快な振動は発生しない。電子回路の作動パワーが落ちたときのために、前輪にはペダルとバックアップ・マスターシリンダーとを直結した非電子制御系統が用意されている。

> 次回へつづく

《》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. もしも「タイプ992」が初代911をオマージュした世界線だったら…? ウクライナのデザイナーが再解釈
  2. 新世代MINI『クーパー』と『エースマン』に全身ブラックの「モノクローム」登場
  3. 新型アウディ『Q3』のインテリアを公開、「コラム式シフト」と新デジタルコックピットが目玉に
  4. 「鈴鹿8耐」最注目のヤマハ車は完全新作の『YZF-R9』! 150万円を切るなら「ブレイクの予感」しかない
  5. バイクの外観を損ねない!超強力マグネットのスマホホルダー「フリークマウント2.0」に新色5色
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  4. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る