日産からの35億円で利益確保---でも焼け石に水

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日産自動車とグループ会社の日産ディーゼルは21日、日産ディーゼルが持つ3リットルクラスのディーゼルエンジンの開発・製造・販売権を、日産が35億円で買い取ることで合意したと発表した。

この契約によって、これからは同社が製造するエンジンを、日産が自社の販売網を使って国内外の自動車メーカーに広く販売していくことになり、2003年からルノーに年間3万基供給することがすでに決定している。

日産ディーゼル工業はこの売却益35億円を早くも今年度の業績予想に増益要因として折り込み、経常利益を期初予想の10億円から40億円に修正した。それにも関わらず、最終利益は期初予想通りの5億円にとどまる見通し。ユーザー業界である運送会社の倒産増により予想以上の貸倒れ損失が販売会社に生じてしまうためだ。

せっかく調達した資金も、目の前であっという間に消えてしまうことになり、同社の厳しい経営状況はまだしばらく続きそうだ。

《編集部》

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