ドイツの株主が起こしたダイムラー・クライスラーのユアゲン・シュレンプ会長の辞任を求める動きは、アメリカにも飛び火して盛んになりつつある。
アメリカの元クライスラー社の株主で、現在ダイムラー・クライスラーの株主となっているグループは、「300億ドルもの損失を出した責任を取ってシュレンプ会長は辞任すべき」と主張。
また旧クライスラー経営陣に対しても、1998年の合併の際にクライスラー社の経営内容、財政問題などを隠していた、と責任を追求する動きがある。これはダイムラー・クライスラーのスーパーバイザーのひとりであるマンフレッド・ゴーベル氏がリークした情報とも言われており、ついに内部告発という動きにまで発展しているようだ。