1950、60年代に一斉を風靡したオールズモビルがこの世から消滅する。そんなショッキングな発表がGMで行われた。オールズは所有者の平均年令が高く、GMも若返り策を次々と打ち出してきたが結局実らなかったようだ。
オールズモビルは2002年モデルの販売をとりあえず続けるが、現在発売されている車両が利益を出さなければその時点で打ち切り、2003年以降の新型モデルは作られない。伝統あるブランドの消滅だけに、GMの首脳陣も決断には迷いがあった、というが2000年度のオールズの赤字は確定的で、これ以上の延命策は無駄、と判断された。
オールズモビルはランソム・オールズという人物が作ったブランドで、デトロイトで作られた初めてのガソリン車としてデビューした。この会社はオールズモータービークル社と名付けられ、GMに吸収されるまでアメリカのトップメーカーのひとつだった。