【新聞ウォッチ】「驕るトヨタは……」筋力より“金力”優先で惨敗

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【新聞ウォッチ】「驕るトヨタは……」筋力より“金力”優先で惨敗
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気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2001年1月22日付

●メキシコの日系自動車メーカー規制、2004年めどに撤廃へ (日経・3面)

●26日スイスで開催のダボス会議に、日産・ゴーン社長ら出席へ(日経・5面)

●深読み情報カプセル「ダイムラーに危機感、三菱自工再建失敗なら深手」(日経・7面)

●台湾の新車販売、昨年は微減の42万台
(日経・11面)

●ボルボ、北米向けネット限定の新車宣伝戦略、伸び悩みで打ち切り(日経・15面)

●トヨタvs.神戸製鋼、全国社会人ラグビー決勝戦で、神鋼2連覇(朝日・1面)

●パリ・ダカ、増岡(三菱パジェロ)無念の2位
(読売・17面)

ひとくちコメント

きょうの各紙は、米国のブッシュ新大統領就任の “御祝儀”記事、それに、いよいよ始まった大学入試センター試験の問題と正解で埋まっている。もともと月曜日付の一般紙には「経済面」がないため、ビッグニュースでも飛び込んでこない限り業界ネタは掲載されない。読者も期待はしないが、予想どおり日経をのぞけば自動車の業界ネタを取り上げた新聞はなかった。

そんななかで、スポーツ面に目を向けると、「情けないトヨタ」の見出しが大きく踊っているのが興味深い。きのうの全国社会人ラグビー決勝戦で神戸製鋼に3点差で破れたからで「トヨタ力んで自滅」(読売)、「トヨタ、ミスが命取りに」(朝日)、「ミスがミスを呼び完敗に近いトヨタ」(日経)、「ミス連発攻撃まひ、トヨタ昨年と同じ」(東京)と手厳しい。

トヨタチームの田村監督は試合終了後に「負けないはずだったんだが……」とこぼしたそうだ。その根拠は定かではないが、選手の筋力よりも“金力”に頼っていたからだろう。本業では一人勝ちのトヨタに今もっとも欠けているのが飢餓意識。その意味では今回のラグビーの惨敗は、奢る社員たちに警告を発するための少しは良薬になるかも……。

《福田俊之》

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