【新聞ウォッチ】ゴーン日産、『プリメーラ』で東京都現代美術館を“救済”

モータースポーツ/エンタメ 出版物
【新聞ウォッチ】ゴーン日産、『プリメーラ』で東京都現代美術館を“救済”
【新聞ウォッチ】ゴーン日産、『プリメーラ』で東京都現代美術館を“救済” 全 3 枚 拡大写真

気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2001年1月31日付

●米クライスラー大規模リストラ、強気の生産裏目に、合併の矛盾も噴出 (朝日・10面)

●「ひやりマップで交通事故するり」全国2700危険地点、安田火災がまとめネットで提供(朝日・35面)

●トヨタ、欧州市場でも部品メーカーに「電子カンバン方式看板」を全面導入(毎日・9面)

●日産が新型「プリメーラ」発売(東京・9面)

●日本流行色協会、マツダ「ロードスター」を流行色グランプリに選出(東京・9面)

●トヨタ、春闘賃上げ昨年同額9,000円要求(東京・9面)

●「ものづくり機構」4月設立へ、名誉理事長に豊田章一郎・トヨタ名誉会長(読売・8面)

●ソニーグループの「So-net」がハナテン、二玄社と提携、中古車販売ネットで仲介(日経・13面)

●乱戦・欧州自動車市場「岐路に立つ日本勢、戦略を誤れば深手に」 (日経・13面)

●都営バスのCNG車、車体広告で低公害車PR(日経・33面)

ひとくちコメント

再建中の日産自動車が主力戦略車種の『プリメーラ』を5年4カ月ぶりに全面改良、きのう(30日)新型の記者発表会が行われた。ダボス会議から帰国したばかりのゴーン社長は疲れた表情ひとつ見せずに、大勢の記者団のまえで新車をアピール。

きょうの各紙にも新型プリメーラを発表するゴーン社長のスナップ写真が掲載されている。トップの意気込みだけはトヨタ、ホンダよりもはるかに上だろう。しかも、新型プリメーラは、これまでの日産らしからぬ先端的なデザインが強烈で、ここでイチかバチかの勝負に出たという印象を強く感じた。

それにしても、記者発表の会場が東京都現代美術館というのも珍しい。筆者もよく新車の発表会に足を運ぶが、美術館のホールに新車を展示したという光景は記憶にない。「モダンな美術館にはモダンな新車がよく似合う」と、ゴーン社長も自画自賛していたが、江東区木場公園内にあるこの美術館は立地も悪く、バブリーな鈴木都知事時代の「負の遺産」のひとつ。

見かねた石原都知事がアサヒビールを奇蹟的に蘇らせた樋口広太郎氏に館長を依頼、客寄せのための “リバイバルプラン”を模索中。同病相哀れむのもいいが、この日展示されたプリメーラが“絵に描いた”だけの新型車に終わらなければいいのだが……。

《福田俊之》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 世界初の「破壊不可能ホイール」って何だ!? テスラ向けパーツ手掛ける米メーカーが開発
  2. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
  3. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  4. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  5. 「盤石シャシー」に「戦甲車体」採用、ワイルドすぎるオフロードSUVが1時間で9700台受注の人気に
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る