ゼネラルモーターズ(GM)が日本GMの日本自動車工業会加盟を申請していることについて業界関係者の間では「真意がわからない」との声が出ている。
自工会会員は国内で自動車を生産する会社でなければならないという規定があり、日本で生産していない日本GMは加盟資格が資格がない。スズキと共同開発する小型車をスズキの湖西工場で生産するが、あくまで生産委託であり、これをもってGMが国内生産に乗り出すという捉え方は業界ではされていない。
それなのに、なぜあえて自工会加盟にこだわるのかは、今のところ不明。業界関係者によれば「自工会で入手できるレベルの情報ならスズキや富士重工業、いすゞなどGMグループからも充分入手できるはず」(関係者)なので、情報源として自工会を活用しようとしている可能性は低そう。
申請を受けた自工会事務局は、とりあえず「検討する」としているが、内心は「なぜ販売の団体である自販連ではなく、自工会に申請してきたのか?」と、かなり戸惑っているようだ。