【新聞ウォッチ】三菱自工、中国でも「パジェロ」欠陥で脇の甘さを露呈

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【新聞ウォッチ】三菱自工、中国でも「パジェロ」欠陥で脇の甘さを露呈
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気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2001年2月14日付

●三菱自動車、中国で7万2000台回収、パジェロのブレーキ欠陥で(朝日・13面)

●ダイハツ、「ミラ」など8万台、電気装置に欠陥、リコール届け出(朝日・37面)

●本田技研は電動アシスト自転車「ラクーン」に欠陥、回収、無料修理へ(毎日・29面)

●1月の中古車販売、大雪で6カ月ぶりマイナス(産経・11面)

●本田製、燃料電池走る、独自開発米で公道テスト(東京・9面)

●GMサターン、販売不振で年内で日本市場撤退決める(東京・9面)

●燃料電池車来年にも実用、マツダなど公道試験へ、(日経・3面)

●フェラーリ「550マラネロ」を改造、オープンカーに(日経・31面)

●ホンダ、RV「アコード・ワゴン」の特別仕様車を発売(読売・11面)

●賛否渦巻く、自動車税改正案、急増する滞納者 (読売・26、27面)

ひとくちコメント

3連休と新聞休刊日が続き、このコーナーは5日ぶりの掲載。各紙ともハワイ・オアフ島沖での宇和島水産高校の実習船と米軍原子力潜水艦の痛ましい衝突事故の続報を大きく取り上げている。今後、船体の引き上げなどをめぐっては日米友好関係を揺るがす問題に発展しかねない。

森総理は事故の報告を受けてもゴルフプレーを続けていたとして、国民から批判を浴びるなど相も変わらず退陣論が浮上しているが、ゴルフと言えば、三菱自動車も「リコール隠し」が発覚して大騒ぎになっていた昨年秋に、某実力相談役以下、役員幹部が湘南のゴルフ場に集結して一日コンペを楽しんでいたのを思い出す。

健康のため、親睦のためなど、ゴルフをすることが悪いと言うつもりはない。が、存亡の危機にさらされている非常事態の中で、休日も返上してリコール車の回収、修理に奔走している現場のディーラーの社員たちを逆撫でするような無神経な行動はつつしむべきだった。

その三菱は中国へ輸出した『パジェロ』に欠陥があるとして中国政府から輸入禁止が命じられるなどの指摘を受けた。同社はきのうの会見で「現段階で設計のミスとは言えない」としながらも、中国市場に出回っている7万2000台余りの回収と修理に踏み切ると表明した。

問題が報告されたのは昨年9月。相手が中国だけに謎も多く、弱みにつけ込まれての“言いがかり”の可能性もあるが、それにしてもゴルフの例をとっても危機意識に欠ける役員幹部の脇の甘さは否めない。

《福田俊之》

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