【新聞ウォッチ】日産にようやく「遅過ぎた春」シェア回復

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【新聞ウォッチ】日産にようやく「遅過ぎた春」シェア回復
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気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2001年3月2日付

●サーキットの目・開幕直前「好エンジンで感触良い」高木虎之介が挑戦に意欲 (毎日・19面)

●トヨタ、燃料電池車の新型を国際シンポジウムで初公開(読売・10面)

●フォルクスワーゲン「ゴルフ」生産2000万台達成記念の特別仕様車発売(読売・10面)

●日産自動車、ETCの車載器を発売へ(読売・10面)

●自動車大手、金融事業日米で攻勢、トヨタは来月から「カード」参入、営業利益1000億円に(日経・11面)

●2月、新車販売2.4%増、日産シェア20%回復(日経・11面)

●環境省とガソリン代替燃料の「ガイアックス」が窒素酸化物で意見対立(日経・15面)

[ひとくちコメント]

日本自動車販売協会が2月の新車販売台数を発表。前年同月比2.4%増で、5カ月連続のプラスだった。5カ月連続のプラスは、1997年4月の消費税率引き上げ以降はじめてという。うるう年の前年よりも1日営業日数が少なかったにもかかわらず、堅調な伸びとなった。

きょうの各紙は「5カ月連続のプラス」と、久しぶりに明るい見出しで、紙面を飾っている。だが、メーカー別にみると、手放しで喜べない。11社中、トヨタ、ホンダなど6社は前年同月を上まわったが、新車投入を控えているマツダが5.5%減、「リコール隠し追加」が発覚した三菱が12.4%の減少と明暗をわけた。

特筆したいのは、再建中の日産。『シーマ』『プリメーラ』と社運をかけた新車を相次いで投入した効果もあって、2.1%増、シェアも20.1%と、昨年2月以来、1年ぶりに20%台を回復した。「販売減に歯止めがかかってきた」と、日経が大見出しで報じているのが、少し早過ぎないだろうか。春一番とともに、日産にもようやく春が訪れたようだが、新車の“特需”効果が薄れる今月以降が本当の正念場だろう。

《福田俊之》

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