【新聞ウォッチ】三菱で「相談役」と「顧問」の醜いバトル!?

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気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2001年3月5日付

●三菱自動車の赤字2500億円前後に、リストラで損失拡大(東京・2面)

●F1シリーズ開幕戦、M・シューマッハー優勝(朝日・17面)

●「豊田自動織機製作所」社名変更検討、伝統の名前変えられるか(産経・5面)

●東南アジア4カ国、新車販売昨年46%増、ピークの7割まで回復(日経・11面)

●トヨタ、2003年にもバイオ・緑化事業部門を分社化(日経・13面)

●ホンダ、品質保証の統括部門の「品質改革推進センター」を新設 (日経・13面)

●伊フィアット、GMとの提携で218億円のコスト削減効果 (日経・17面)

ひとくちコメント

先週、リストラ計画の骨子を発表した三菱自動車の2001年3月期の業績は、販売不振やリコール対策、リストラ対策費用がかさみ、純損益での赤字が連結ベースで2500億円前後になる見通しという。

きょうの東京が、目立たないほどの短い記事を載せているが、きのう4日の日経朝刊は一面4段で報じている。情報は時とともに劣化するものだが、その取り扱いの差は際立っている。つまり、東京は日経の「後追い記事」だけに、後ろめたさが紙面によくあらわれている。ところが、「2500億円の赤字」という下方修正の記事は、すでに読売が再建策発表前に取り上げているので、日経も後追いに変わりはない。

その再建策の目玉の一つに、高額を支払い続けている60人近い顧問については「顧問制度」を廃止する方針を打ち出したが、一部の顧問の中から「相談役はどうなる?」という強い反発の声が出ている。現在、相談役は、中村、木村、河添の3氏。いずれも社長経験者だが、「リムジン」の特別仕様車での送迎付きという。元気な老人たちのコップの中での醜い争いに過ぎないが、これでは腐敗体質を一掃するにはしばらく時間がかかりそうだ。

《福田俊之》

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