【ジュネーブ・ショー2001速報】『Xタイプ』シャシー、『モンデオ』をジャガーにする苦労話
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フォード『モンデオ』のプラットフォームをベースに用いたことで、他のコンパクトサルーンよりも30%は頑丈だといわれるそのボディが、問題をいくらか軽減してくれた。おかげでサスペンションとタイヤは理想的な働きをする。
Xタイプのサスペンションはこれまでジャガーに用いられていた、レースカースタイルのダブルウィッシュボーンとは異なっている。フロントはマックファーソンストラット、リアはマルチリンクサスペンションだ。これらは4WDレイアウトおよびジャガー独自の希望を満たすべく、モンデオの設計から大幅に手が加えられている。
Xタイプに4WDを適用するのは容易ではなかった。特に、速度感応式の操舵力可変パワーステアリングを使用しながらジャガーふうの感触を実現するのに、エンジニアは最後まで苦労した。なかでも急加速時のトルクステア(ステアリングホイールの引っ張られるような感触)は問題だったが、フロントサスペンション・トップに独自のマウントを使用することで解決したとジャガーはいう。
サスペンションのセットアップは2種類ある。標準セットアップでは16インチのホイールに 205/55 サイズのタイヤ、スポーツタイプだと17インチのホイールに 225/45 タイヤ。ダイナミック・スタビリティ・コントロールシステムを選べば、横滑りを事前にキャッチし、必要に応じてひとつもしくは複数のホイールにブレーキを作動させ、自動的に姿勢の修正を行ってくれる。
ブレーキは前後ともディスクで、アンチスキッド、そしてブレーキプレッシャーのフロント、リアホイールへのエレクトロニック配分システムは、すべてのXタイプに標準装備される。
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