三菱自動車の中国に輸出していた『パジェロ』に欠陥があった問題で、ブレーキ故障による事故で重傷を負ったとして約300万元の損害賠償を求めた訴訟が提起されたことが明らかになった。同社がパジェロの欠陥問題で損害賠償を求められたのは2件目だが、今回のパジェロは新型で、欠陥が見付かった旧型とは異なる。
訴えによると昨年8月、新型パジェロで高速道路を走行中、障害物をよけようとブレーキをかけた際、道路脇の溝に転落、重傷を負ったというもの。今回の訴訟は、パジェロ欠陥問題に便乗した賠償との見方もあるが、こうした訴訟が今後相次ぐ可能性もあり、同社は厳しい対応に迫られる。