【新型ホンダ『ステップワゴン』出た!】箱は箱なりに、気を使ってデザイン

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【新型ホンダ『ステップワゴン』出た!】箱は箱なりに、気を使ってデザイン
【新型ホンダ『ステップワゴン』出た!】箱は箱なりに、気を使ってデザイン 全 3 枚 拡大写真

「『J-MJ』コンセプトカーも縦回しのモチーフを採用していましたが、あれはサイドが立った箱形のクルマでないと、あまり相性はよくないデザインなんです。いかつい箱型の商用車のようなイメージをコンパクトに見せたり、親しみやすく感じさせる効果があります」と語るのは本田技術研究所のデザイナー、池田二郎さん。それをモーターショーで一度温めて、今回完成車に採用したという。

角の面を落とし、グレイのガーニッシュを回したことで、車高は低く、全長も短く見せている。さらにサイドウインドウは広くノーズも短く感じられる。『ストリーム』のウインドウにも見られるように、最近のホンダは視覚効果を生かしたスタイリングでは一歩先をいっているようだ。

「J-MJでは縦方向だけに回していたのですが、ニューステップワゴンでは3次元的に縦と横を組み合わせています。リアは縦ですが、フロントはバンパー下に横に回しています。このグレイ部分があることで、フロントは5ナンバーとは思えないほどワイドに見えるんですよ」

だが、フロントとサイドでアンバランスにならないのだろうか。「それには、サイドのラインをボンネット下まで回して馴染ませています。とくにフロントにはメッキを施し、まるでベルトのようなつながりを出しています」。縦方向のラインの回し方などは、カーデザインとは違うところですね、と池田さん。どちらかというと、建築や電車に近いともいう。それだけに細部にいろいろなデザイン手法が用いられている。

「ルーフまで回り込んだリアグラスは、未来感とともに、3列目シートを明るく見せます。こちらも面取りの効果があって、ルーフに近い部分は光の反射で見え方が変わり、リアビューをさらに低くワイドに感じさせるんです。箱は箱なりに、細かなところをきちんとやらないと。全然デザインしていないようで、じつは気を使ってやっています」

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