【新聞ウォッチ】国土交通省がリコール処理で改善指示を与えた6社はココ

モータースポーツ/エンタメ 出版物

気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2001年4月12日付

●三菱自動車・ダイムラー戦略提携、トラック、バスでも「三菱との関係不可欠なもの」シュレンプ会長(朝日・13面)

●豊田自動織機、千葉市市川に物流関係の展示場完成(朝日・13面)

●経済産業省、ドライブ“IT化”を支援、渋滞情報の支援など(毎日・10面)

●昨年度の中古車販売4年 ぶり前年度比増加(毎日・10面)

●自動車など環境配慮“落第”、消費者購入動機アンケート結果(毎日・17面)

●ダイハツ工業、車椅子で乗れる「ムーヴスローパー」の新型発売(読売・11面)

●リコール迅速化など6社に改善を指導(読売・38面)

●ホンダ、「シビック」などリコール届け出(読売・38面)

●ミシュランタイヤ、4製品にリコール(産経・7面)

●日産自動車、新車販売台数5年後100万台目標に(日経・11面)

ひとくちコメント

きょうの各紙は、ダイムラークライスラーが「ボルボが所有していた3.3%分の三菱自動車株取得」について、株主総会で正式表明したことを大きく報じている。「ダイムラーの完全傘下に」(毎日、産経)、「三菱自、再建へ一本化」(東京)など、ボルボとの提携を解消、出資比率が37%強に高まるダイムラーの支配力が一段と強まる内容を取り上げている。

読者の関心は、3.3%分の取得額なのだが、読売などによると、2億9700万ドル(約370億円)。時価換算の160億円の2倍以上、ボルボが支払った290億円を大きく上回った額という。ところが産経だけは取得額が載っていない。

載っていないと言えば、きょうの紙面で読売、朝日、日経が取り上げている国土交通省が公表したリコール業務の各社への立入検査結果。全社について「おおむね適切に実施されていた」そうだが、一部でクレーム情報処理の対応が遅れた問題もあるとして、「6社に改善を指示した」という。

問題はその6社だが、読売、朝日には個別の会社名が載っていないが、日経は、いすゞ、ヤマハ発、川崎重工、日野、日産、スズキと具体的に掲載している。最近は各紙とも活字が大きくなって、コンパクトに記事をまとめなければならないというお家の事情もわかるが、読者の立場からみて知りたい情報は何かということを念頭に置いて報じてもらいたいものである。

《福田俊之》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  2. メルセデスベンツ車だけに特化!走りを静かにする「調音施工」認定店が埼玉県三郷市にオープン
  3. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
  4. 次期BMW『X5』の車内を激写! メーターパネル廃止、全く新しいパノラミックiDriveディスプレイを搭載
  5. トヨタの大型ピックアップトラックの逆輸入に期待? 新型発表に日本のファンも熱視線
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
ランキングをもっと見る