【新聞ウォッチ】「立つ鳥跡を濁す」日産、旧村山工場でも土壌汚染

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【新聞ウォッチ】「立つ鳥跡を濁す」日産、旧村山工場でも土壌汚染

気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2001年4月13日付

●ニューヨーク国際自動車ショー開幕、北米へ“攻め”の日本勢 (読売・11面)

●世界の目、特約紙・仏フィガロ紙から「自動車産業再建に3人の外国人」(読売・15面)

●トヨタ自動車・バスケヘッドコーチに就任一年目で決勝・小野秀二さん(読売・23面)

●JAF調査、チャイルドシート義務化1年「正しい装着少数派」(読売・29面)

●トヨタが中古車店「カーロッツ」を全国展開(産経・9面)

●日産、旧村山工場でも有害物質、トリクロロエチレン基準の243倍(産経・31面)

●ホンダ製2輪車、2003年度生産、4台に1台、インド製 (毎日・8面)

●VW、「アウディ」などリコール届け出(東京・24面)

●英国「満足の車」上位3位までトヨタ独占(朝日・12面)

●日清紡、自動車用の電子制御装置を来年から生産(日経・13面)

●再生できるか三菱自動車「崩れたシナリオ」(上)(日経・13面)

●長野県、田中知事の公用車「トヨタセンチュリー」を一般競争入札(日経・43面)

ひとくちコメント

日産自動車が先月末で生産を停止した旧村山工場(東京・武蔵村山市)の敷地内の土壌などから、環境基準の243倍にあたるトリニトロエチレンなどの有害物質が検出された。きょうの産経、毎日が社会面で取り上げている。

地下水からも環境基準の11倍を超える高濃度のトリニトロンエチレンが検出されたほか、20カ所中16カ所で鉛、シアンなどの有害物質が検出されたという。工場周辺の井戸水などは環境基準内のため「飲み水として直接摂取しなければ人体に問題はない」(都環境局)という話だが、日産では昨年9月、東京都杉並区の荻窪事業所跡地の土壌などから、最高で約1600倍のトリニトロエチレンが検出されたばかりだった。

自動車などの工場跡地は土壌汚染などの問題が指摘され、宅地への再利用を妨げている例が多い。村山工場の閉鎖はカルロス・ゴーン社長が打ち出したリストラ計画の目玉だが、有害物質による土壌汚染は、跡地再開発の分譲価格などにも微妙に影響してくる。村山工場も「立つ鳥跡を濁さず」とはならなかったようだ。

《福田俊之》

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