【新聞ウォッチ】元通産エリート官僚を“スカウト”するトヨタの狙い

モータースポーツ/エンタメ 出版物
【新聞ウォッチ】元通産エリート官僚を“スカウト”するトヨタの狙い
【新聞ウォッチ】元通産エリート官僚を“スカウト”するトヨタの狙い 全 1 枚 拡大写真

気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2001年4月16日付

●トヨタ、J-フォン株を日本テレコムに売却、通信事業はKDDIを柱に (日経・1面)

●寸言「最初に危機を抜ける」と経営再建に自信の弁、シュレンプ・ダイムラークライスラー会長(日経・7面)

●「フェラーリが消えた」米への高級品輸出パッタリ、最近の貨物便事情(日経・9面)

●加速する鉄鋼大再編「NKK・川鉄統合」欧州発国際連携急ピッチ(日経・13面)

●トヨタ、通産OB中川元通産審議官を顧問に(東京・2面)

ひとくちコメント

トヨタ自動車のグループを含めた首脳人事をめぐる動きが慌ただしくなってきた。先週末には、蛇川副社長を経営再建中の日野自動車に社長として送り込むことが明らかになったのに続き、きょうの東京新聞は、山本幸助副社長が退任し、同じ通産省(現経済産業省)OBで、東京海上火災保険顧問の中川勝弘氏を顧問に迎える人事を固めた、と “特ダネ”で報じている。

山本副社長の去就については、年齢的にも張富士夫社長より “先輩”にあたることから、この6月の改選期がひとつの区切りだった。ただ、山本氏は旧通産省からの“天下り”でもあったため、後継人事の調整が注目されていたが、下馬評どおり、通産OB官僚の中川氏を迎えることで固まったものとみられる。

中川氏は通産省時代、自動車課長、機械情報産業局長、通産審議官などを歴任、自動車業界、通商問題にも明るく、1965年入省組のなかでは出世コースを歩んだエリート官僚。一時体調を崩したことで健康状態が危ぶまれていたが、最近は「大好きな酒量も増えてすこぶる元気」(通産関係者)と逆に気遣う声もあるほど。

6月末の株主総会後、常務に就任する予定だが、欧米の要人などの人脈も広く、国際派が少ないトヨタにとっては、2期目に入る張体制の“名参謀役”としては願ってもない人物だろう。

《福田俊之》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 日産『ノートオーラ』など5車種783台をリコール…光軸が保安基準を満たさない
  2. ライバルはアルファード? メルセデスベンツの最高級ミニバンが日本初公開!…ジャパンモビリティショー2025
  3. 日産、新型SUV『カイト』予告…ブラジルで生産し世界20か国以上に輸出へ
  4. トヨタ『ハイラックス』新型、全方位パワートレーンで誕生…日本はディーゼルを2026年発売へ
  5. 【マツダ CX-5 新型】反対を押し切った「一本のプレスライン」が生み出す妙、「原点回帰」めざしたデザインとは
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る