トヨタが保有していた携帯電話会社「Jフォン」グループの株式、およそ400億円相当を同社の親会社である「日本テレコム」に売却していたことが16日までに明らかになった。
トヨタはJフォンと競合する携帯電話会社「au」を含む通信会社である「KDDI」の第二位株主であり、グループを挙げての支援を表明している。このため、ライバル会社であるJフォンの株式を売却し、ねじれ現象を解消することになった。トヨタが保有しているJフォン株式は東日本、東海、西日本の地域会社分で、それぞれ1.97%、1.98%、5.01%となっている。日本テレコムへの詳細な売却額は明らかにされていないが、株価から考えて400〜450億円規模になる。
トヨタではねじれ現象を解消したことで、今後はKDDIへの支援体制をより強化し、すでに募集が始まっている通話料割引サービス『マイライン』の募集をトヨタ系ディーラーでも行い、KDDIのシェア拡大に貢献していくという。