【F1サンマリノGP 詳報その3】ミシュラン新スペックの強気または自信

モータースポーツ/エンタメ モータースポーツ
【F1サンマリノGP 詳報その3】ミシュラン新スペックの強気または自信
【F1サンマリノGP 詳報その3】ミシュラン新スペックの強気または自信 全 1 枚 拡大写真

リヤタイヤこそブラジルGPのスペックとまったく同じものだったが、フロントに関しては明らかにワイド化(新型)が図られ、さらにコンパウンドは1種類に限定された。つまり、1種類のコンパウンドを新しいコンストラクション(構造)と旧コンストラクションの2スペックに分けてきたのである。

無論、不安はあったはずだ。予想したコンパウンドがまったくイモラの路面と気温にマッチしない事が考えられたはずだから。ギャンブル? いや、恐らく彼らにはその1種類のコンパウンドに自信があったのだろう。だから新コンストラクションのフロントタイヤを投下したのだ。その新型はブレーキング時に安定した性能が発揮され、有効なトラクションを発生するという。

ではミシュランの弱点は? それは勝てるチャンスはウィリアムズの1チームに限られること(逆説的には1チーム集中で行ける強みもある)。さらに現状で言えば、晴雨中間用のインターミディエイトの性能がブリヂストンの同種のタイヤに対して、まったく歯が立たない点。最後にもうひとつ言えるのは、ブリヂストンもこのまま黙ってはいないということ。

ブリヂストンのテクニカルマネージャーである菅沼寿夫氏はこうコメントしている。「まず、ラルフのグランプリ初優勝を祝福したい。結果は真摯に受け止め、将来を考えたい。データを検証し、スペインGPに間に合うよう我々のタイヤをさらに改良するつもりだ」。タイヤウォーズはますます過激になること必至である。

《編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『ライズ』がカラフルに変身!? フルーツがテーマ『ハバナ フルーティーポップ』、キャルズモーターが発売
  2. 一人乗りマイクロEV「EQV-TREK」発売、355kgの軽量ボディで航続110km…107万8000円から
  3. 新型取締機「JMA-520/401」に対応、セルスターがコンパクトな一体型レーダー探知機を発売
  4. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
  5. 世界初、個人所有できるレベル4自動運転「ロボカー」誕生、2026年に納車開始
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る