【新聞ウォッチ】東京地検、三菱リコール隠し事件で元副社長らを略式起訴

モータースポーツ/エンタメ 出版物
【新聞ウォッチ】東京地検、三菱リコール隠し事件で元副社長らを略式起訴
【新聞ウォッチ】東京地検、三菱リコール隠し事件で元副社長らを略式起訴 全 3 枚 拡大写真

気になるニュース・気になる内幕——今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2001年4月25日付

●三菱自工のリコール隠し、初の刑事罰適用「元副社長ら4人略式起訴へ」 (読売・1面)

●「いっそ“ニッセキ”の方が・・・」、日石三菱の新ブランド「エネオス」に異論の声も(読売・8面)

●自動車大手5社昨年度実績、トヨタとホンダ、世界生産最高に、日産は海外で好調(毎日・8面)

●小泉新総裁誕生「ゴーン社長になれるか」作家・猪瀬直樹氏がコメント(毎日・15面)

●小泉新総裁への要望、奥田碩日経連会長「構造改革、景気回復の道筋の明示を」 (産経・7面)

●光洋精工社長にトヨタ出身の吉田紘司専務昇格(日経・12面)

●トヨタ、中国で植林事業に着手(日経・13面)

ひとくちコメント

三菱自動車がユーザーからのクレームやリコール情報を隠ぺいしていた事件で、東京地検は、警視庁から書類送検された同社の元副社長ら経営幹部と同社を道路運送車両法違反(虚偽報告)で、略式起訴する方針を固めた模様。きょうの読売が1面準トップ扱い、朝日と日経が社会面で報じている。

だが、この3紙を読み比べてみると微妙な違いがある。例えば、日経は「元副社長ら幹部9人と法人としての同社について25日にも刑事処分、複数の幹部と同社が略式起訴、一部幹部は起訴猶予となる見通し」と曖昧な表現だが、朝日は「法人と元副社長ら5人を25日にも略式起訴する方針」とはっきりと人数を特定している。

読売も「元副社長ら4人と法人としての同社を近く略式起訴」と掲載し、朝日と同様に人数を特定、具体的な個人名まで紙面で明らかにしている。しかも、元グループ長ら5人は「刑事責任の追及は見送る方針」とも付記している。

詳細は正式発表を待つことになるが、それにしても、きょうの1面トップ記事の「小泉自民総裁選出」の横に大きく取り上げた読売の報道姿勢はともかく、組織ぐるみでユーザーを欺き続けてきた経営幹部の責任の重さを改めて思い起こさせる前代未聞の不祥事だったことは間違いない。

《福田俊之》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 15歳から運転できる「小さいオペル」に興味アリ!「通勤用にこういうのでいいんだよ」など注目集まる
  2. 日産 リーフ 新型をライバルと比較…アリア、テスラ、bZ4Xと何が違う?
  3. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
  4. ついにハイブリッド化! 新型トヨタ『ランドクルーザー300』の発表にSNSでは「バク売れの予感」など話題に
  5. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る