函館バスの車体広告を担当するバイセルシステムは11日、薄型発光体のエレクトロルミネッセンス(EL)を利用した車体広告を考案し、同日からテスト運営を開始した。光る広告の導入は全国的に見ても珍しく、前例はないだろうとしている。
函館バスでもラッピング広告付きの車両を導入しているが、これらの車両は「夜になると広告が目立たない」という欠陥があった。東京や大阪のような街が明るい大都市ならまだしも、郊外に出ると車体に反射する光が無くなる地方都市のならではの悩みと言えた。
そこで「光が無いなら、広告自体を光らせてしまえ」とばかりに考案されたのが、今回開発されたELを使った発光する広告。大きさはタテ60cm×ヨコ120cmと小さめだが、夜間でも青白く光るのでアピール度は抜群。
今月末までは試験期間として、夜景で有名な函館山に向かう路線などに使う3台に設置し、来月以降は正式な広告主を募る。