【ファイアストンからの絶縁状】昨年のリコール騒動はどうなった?

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21日、ファイアストンはフォードへの新車装着用タイヤの供給を今年限りで停止するという声明を発表した。その原因となったのは、昨年発覚したフォード『エクスプローラー』に装着したタイヤ『ウィルダネス』がバーストして事故に至るというケースが多発したからだ。この事故については、現在も遺族からの提訴が起こされている。企業問題を専門とする弁護士が集団訴訟の形にして、数百億の賠償を両社に対して請求している。

事故の原因に関しても両社の言い分は食い違いを見せている。フォードは「タイヤが全面的に悪い」として、責任を完全に回避するという訴訟戦略を取っているが、ファイストンは自社工場の製造過程に一部の問題があったことを認めた上で「真の原因はフォードの推奨空気圧が低く、そうしないと重心の高いエクスプローラーは転倒する恐れがあった」として、フォードの設計ミスを示唆する証言を裁判所に提出している。

ファイアストンにへの追い風となっているのが、3月から発売された新型エクスプローラーが重心を低くする改良を行ったこと。当然、この事実については「フォード側もエクスプローラーの重心が高く、転倒の危険性があることを把握していたという最大の証拠だ」としているが、フォードは「ユーザーが好む日本車に多いスタイリングを採用したに過ぎない」として、これを一蹴したという。

フォードにとっては自慢の新型車だが、同社の製造過程に問題から一部のタイヤが傷ついてしまっていたことが発覚し、5万台規模のリコールが決定している。

《石田真一》

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